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大学受験TIPs

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カテゴリー「参考書紹介―地歴・公民」の記事一覧

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【日本史】人気声優の朗読CD付き参考書『ゴロ合わせ朗読CD付 日本史まるごと年代暗記180』【豊崎愛生】

 決して参考書コーナーの中でも売れているようにはみえませんが、「人気声優が朗読したCD付き」という新しい触れ込みの学習参考書が増えています。声優が学習参考書の音声を吹き込むことは昔からあったのですが、最近は人気声優を起用しそのネームバリューで売ろうとするタイプのものがでてきています。その類の参考書をまとめてみました。
 人気声優朗読CD付き参考書は、学習参考書として捉えるか、朗読している声優のファンアイテムとして捉えるかで、その価値は変わってきます。前者の場合、正直に言って出来の良いものは少ないです(あるにはあるのですが)。その理由は、本の売り文句が「○○先生が書いた」よりも「人気声優が朗読した」のほうが目立っていることから明らかでしょう。出版社がコイツの参考書は朗読CDつけなきゃ売れないなと判断したからです。中身がないのがある意味当然かもしれません。積極的に朗読CD付き参考書を選ぶ理由はないでしょう。
 ところが、後者の場合、すなわち朗読している声優さんが好きな人にとっては事情はまったく変わってきます。なにしろ好きな声優さんのお声がたっぷり(収録時間はモノによりけりですが1時間近いものはザラです)聞けるうえ、値段もアルバムを買うことを考えれば安い(1500円強くらいのものが多い)。さらに内容は一応受験勉強に通じているため、受験生でも勉強をさぼっているという罪悪感を感じることなくリラックスできるわけです。そう考えると結構買いだと思いませんか。




★ 『ゴロ合わせ朗読CD付 日本史まるごと年代暗記180』 伊藤賀一著 中経出版
  付属朗読CD 声:豊崎愛生




 典型的な声優頼みの本。本の中身としてはゴロ自体の出来も歴史用語の解説もゴミクズ同然です。詳しくはアマゾンのなか見!検索でも使ってみて頂ければわかります。もっとわかりやすいゴロ合わせの本は世の中に腐るほどあります。しかし、朗読CDの声優は「とある科学の超電磁砲 初春飾利役」や「けいおん! 平沢唯役」で知られる豊崎愛生さんです。CDの収録時間は59分ほど。日本史に毛ほどの興味がなくても癒されます。
 CDは《ゴロ⇒年代⇒該当する歴史上の出来事の説明》の順に朗読してくれるので、学習用にと考えている人も本は必要ありません。本はさっさとブックオフに売り飛ばしましょう。いっそ歴史用語の解説を全部削って豊崎愛生さんのインタビュー記事でも載せてくれればいいのに。・・・冗談ですが。




































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【2013年受験用】センター倫理政治経済【参考書まとめ追加】

 倫理政経の参考書の追加です。だんだんと充実してきましたがまだ数が少ないですね。また既存の参考書も倫理・政経として第1回目の試験となった2012年の問題を踏まえて改訂を期待したいところです。



⇒倫理・政経の参考書比較はこちら





『倫理、政治・経済早わかり 一問一答 (大学合格新書)』 大野貴広著 中経出版



著者は駿台予備校の講師です。一問一答の本にしてはなかなかのボリューム。










『倫理、政治・経済早わかり 要点整理 (大学合格新書)』 栂 明宏著 中経出版




著者は河合塾の講師です。こちらはポイント確認用。











『即応!センター試験倫理・政経実戦問題集』 清水書院編集部




貴重な問題集です。センター試験の過去問を改題の上掲載しています。予備校各社が出している模試の問題集をやった後に最終確認として使うと効果大。





































【2012年受験用】センター倫理政治経済【参考書まとめ】

 2012年実施のセンター試験から公民科のなかに『倫理、政治・経済』という科目が新設されます。この記事ではこのセンター倫政に対応するべく出版された参考書、問題集、過去問集、用語集を紹介しています。いずれも2011年に出版された本であるにもかかわらず、Amazonではすでに在庫切れになっているものもあります。参考書はその性質上、新刊がすぐに店頭に並ぶわけではないので、『倫理、政治・経済』の参考書を扱っている書店も少ないです。加えて、もともと公民科の参考書は発行部数が少ないという事情もあり、購入を検討されている方はいだ方がいいでしょう。





★ 参考書
  まずは以下の本を読んで知識を入れなければ話になりません。いずれか1冊は必須です。

① 『決定版 センター試験 倫理、政治・経済の点数が面白いほどとれる本』 奥村薫著 中経出版
     (2013年追記;左が旧版、右は改訂版です)




② 『きめる!センター倫理、政治・経済 (センター試験V BOOKS 17)』 清水雅博著 学研教育出版




③ 『センター試験 倫理、政治・経済 いっき攻略本』 松木康博、平山 洋史著 中経出版





④ 『倫理、政治・経済 (速読速解)』 東京大学受験公民研究会著 学研教育出版







★ 問題集
  予備校で実施されたセンター模試を集めたもの。

① 『マーク式総合問題集倫理、政治・経済 2012 (河合塾シリーズ)




② 『大学入試センター試験実戦問題集 倫理、政経 2012年版』 代々木ゼミナール







★ 過去問集
  過年度のセンター『倫理』と『政治・経済』を再構成したもの。

◎ 『センター試験過去問レビュー倫理、政治・経済 2012 (河合塾シリーズ)』






★ 用語集
  出題が予想される用語を集めて説明したもの。手元に1冊あると安心感が全然違う。

◎ 『ともかく覚える重要語センター「倫理、政治・経済」一問一答25 (河合塾シリーズ)』 東大生受験対策チーム著







註1) 以前にもセンター試験に『倫理、政治・経済』が存在した時期がありました。しかし、その対策本のほとんどは現在絶版となっており、また2012年のセンター試験から導入される『倫理、政治・経済』が以前の『倫理、政治・経済』と同じ傾向なのかは一切不明であるため、この記事からは除外してあります。

註2) 大学入試センターが発表している正確な科目名は『倫理、政治・経済』ですが、世の中の参考書類は様々な表記を採用しており、この記事でも表記の仕方を混在させました。例:『倫理政治経済』『倫理・政治経済』『倫理政経』『倫理、政経』『倫理・政経』『倫政』『倫・政』など。

【世界史】タイプ別学習プラン【センターのみ】

 この記事は《世界史B》を《センター試験のみ》で使用する方に向けてどのような参考書・授業を活用し、どのようなスケジュールで勉強を進めていくべきかをひとつの具体的なプランを通じて提案するものです。以下で登場する用語や学習計画の一般論についてはこちら


【該当する人】

 文系:旧帝大など最難関国立大学を除く国公立大学志望者のなかで、併願私立大学は経済・商・経営学部など英数国で受験できる学部のみを志望する人。
(例:第一志望=横浜国立大学経済学部、併願大学=早稲田大学社会科学部、慶應義塾大学経済学部、明治大学政治経済学部)
 
 理系:センター試験で社会が必要となる国公立大学を志望する人。
(例:東京大学理科各類)

※ 2012年1月に実施されるセンター試験から公民のカテゴリーに《倫理・政治経済》という科目が新設されます。多くの国公立大学は旧来の《現代社会》《倫理》《政治経済》を指定科目から外し、《倫理・政治経済》のみを新たに指定科目としています。これにより地理歴史・公民の科目間の負担の違いがなくなり、特に理系でも世界史B・日本史B・地理Bを選択するものが増えると予想されますが、詳細はこちらにて。


【授業】

 必要ありません。学習参考書の文字による情報だけでは刺激が足りないという人はあなたの通っている高校の授業をちゃんと聴いてください。いや高校の授業はつまらないし役に立たないんだという人は授業を聴かずに参考書をちゃんとこなすだけで十分です。どうしても文字情報だけではつらいという人は季節講習(夏・冬)をひとつくらいとってみるといいです。講座を選ぶにあたって気をつけるポイントは「基礎レベルの講座でできるだけ広い時代を扱っていること」「体験受講をうけて話の面白い先生を選ぶこと」「センター試験対策という名称にこだわらないこと」です。学力や知識をつけるために講習へいこうと考えてはいけません。世界史に興味を持てるようになるためにいくのだと考えてください。間違っても予備校講師に感化されて通年講座をとらないように。予備校に設置されている「センター対策講座」は私立大用の講座を簡単にしたものに過ぎません。講師もそのような認識で教えています。センター試験と私大入試は傾向が違います。私大の基礎レベル講座ではセンター対策としては「出ないところをやり出るところをやっていない」状態です。完全にお金の無駄です。

※ 教える能力は一切度外視して、説明のおもしろい(授業とは関係ない雑談は除く)講師をひとり挙げるとすれば、代々木ゼミナールの佐藤幸夫(全国の代ゼミで受講可能)ですね。点数が上がるかどうかは別ですが、世界史を好きになれるでしょう。世界史好きになったら勉強に対する姿勢が変わるかもしれません。ただし、上記のように純粋にセンター試験で点を取ることだけ考えたら全く必要のないプロセスです。まぁ受験勉強のちょっとした彩りくらいに考えてください。その彩りのために15,000円支払うかはあなたの考え方次第です。



【講義系参考書】

① まずは講義系の参考書で世界史の全体像を掴みましょう。しかしここでもセンター試験に出る用語だけに絞ったものがいいでしょう。現在出版されているセンター世界史の講義系参考書のなかで最も秀逸なのが『センター世界史B各駅停車(中谷 臣著、パレードブックス)』です。

 現在世に出ている世界史の参考書のほとんどは私大用です(青木の世界史B実況中継、ナビゲーター世界史Bなど)。参考書に○○用とかいていないものはすべて私大用だと考えてください。センター試験にはでない無駄な単語が入っているということです。しかもそのほとんどは4~5分冊構成で1冊1,000円弱はします。そうすると全時代をそろえるのに4,000~5,000円ほどかかってしまいます。その点これは1冊で全時代をカバーしていますから、1冊あたりの値段は高めですが、全時代をそろえることを考えればずっと割安です。

 

【演習系参考書】

② 次に演習系の参考書です。センター試験の一番の問題集は過去問です。過去問集なら何でもよいのですが、収録年数が多いということと、問題が時代順に配列されていて使い勝手がよいことから『センター試験への道 世界史(年森寛編、山川出版)』がオススメです。

 これは2008年までのセンター試験(共通一次試験も含む)の本試験、追試験、試行テストで出題された問題がすべて収録されています。すさまじい分量ですが予備校の出している予想問題集と値段はさほど変わりません。これを繰り返しやってください。ただし、時間がなければ70年代の問題は飛ばしてよいです。なおこれをやってしまうと直前にやる過去問がなくなってしまうと心配する人がいますが、この本に収録されていない09年~11年の3回分を本番同様の形式で演習すれば十分です。直前期は他の科目も勉強しなければいけませんから世界史にかけられる時間もこの程度が限界でしょう。


【記憶本】

 中谷臣先生は世界史におけるある程度の年代暗記は高得点への近道だと述べています(ソースはこちら)。わたしは最初半信半疑でしたが実際に試してみると自分でもびっくりするくらい点数が上昇しました。そのとき使用した本が『世界史年代ワンフレーズnew (中谷まちよ、パレードブックス)』です。

先生はこの本のなかでセンター試験は4分の1は年代の問題だといっていましたが、それは年代暗記でしか答えが確定できない問題が4分の1という意味で、年代暗記を前面に出していけばもっと多くの問題の答えが絞れます。あとは皆さんが参考書を読んで手に入れた知識(=世界史の常識)と地図問題でセンター世界史は構成されています。地図問題は中谷先生がウェブ上で公開している地図を覚えれば解けます(こちら)。3日間毎日10分もやれば十分です。センター直前にやってください。センター世界史は年代暗記でない、いわゆる「世界史の流れ」と呼ばれるものでも答えにたどり着けますが、皆さんは「世界史の流れ」はいったいどういうものでどこまで覚えればよいのかちゃんとわかっていますか。わたしはわかりません。それよりも覚える範囲が明確な世界史年代のほうが信頼度が高いと思いませんか。「世界史の流れ」今度どういうものか分析してみようと思っていますが、この受験業界が長い間答えを出せずにいた(うやむやにしていた?)問題に一大学生であるわたしが答えを出せるかどうか…


【プラン】

※ 期間の目安は他の科目の勉強の邪魔にならない程度に勉強した場合のものです。ただし毎日勉強することを想定しています。

第一段階(半月~1ヶ月)
 メイン:『センター世界史B各駅停車(中谷 臣著、パレードブックス)』
 サ ブ:『世界史年代ワンフレーズnew (中谷まちよ、パレードブックス)』
 
 『各駅停車』を読み進めつつ、そのなかに出てきた事項について『ワンフレーズ』で確認し年代を覚え始めていってください。『各駅停車』は1周し、『ワンフレーズ』は太字の部分だけ覚えてください。6割程度確実に覚えられたら次の段階へ行ってください。

第二段階(2ヶ月)
 メイン:『センター試験への道 世界史(年森寛編、山川出版)』
 サ ブ:『センター世界史B各駅停車(中谷 臣著、パレードブックス)』
     『世界史年代ワンフレーズnew (中谷まちよ、パレードブックス)』

 『センターへの道』を解き進めていってください。勘でもよいので必ず答えを選んでください。その後、間違えてしまった問題・どうしてもわからない問題に対して『各駅停車』『ワンフレーズ』をみてかまいませんので、すべての誤りの選択肢に対してどこが誤りなのか選択肢の該当箇所に下線を引いて正しい内容を書き込んでいってください。その際参照した知識は『各駅停車』『ワンフレーズ』に印をつけておき逐一覚えていってください。
『センターへの道』を1周したところで次の段階に進んでください。

第三段階(3日)
 メイン:09年~11年センター試験本試(3回分)
 サ ブ:なし
 予備校のウェブサイト(河合塾)などでここ数年の過去問は無料でダウンロードできるはずですから、それを時間を計ってやってみてください。ここまでくれば8割を切ることはないはずです。

第四段階(時間の許す限り)
 メイン:『センター試験への道 世界史(年森寛編、山川出版)』
 サ ブ:『ワンフレーズ』、地図
 あとは時間の許す限り、『センターへの道』で以前(第二段階)で間違えたところ・わからなかったところを再度潰していってください。直前(センター数日前)になったら、『ワンフレーズ』の知識抜けチェックと地図(こちら)を覚えてください。これで万全です。


8割程度でよいなら第一段階から第三段階~第四段階の途中(ただし地図は必須!)までで十分です。理論上は、高3の2学期から始めても間に合いますが、余裕を持って進めるなら夏休み終了までに第二段階を半分~3分の2程度やっておくと後が楽です。
 

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