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大学受験TIPs

大学受験に関する役立ち情報・勉強方針・おススメ参考書等を紹介していきます。  受験に関する相談も受け付けています。このブログの左列下方のメールフォームより送信してください。

   
カテゴリー「参考書紹介―国語」の記事一覧

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【漢文】2012年現在最新のセンター漢文対策『飯塚センター漢文講義の実況中継』【センター対策】

 センター漢文対策に新たな1冊が登場!センター用の実況中継シリーズ(語学春秋社)から内容を全面改訂した『飯塚センター漢文講義の実況中継』が発売されました。実況中継シリーズが一世を風靡したのも今は昔となり、内容が現在の傾向に合わなくなっているものもちらほら散見されます。通常の実況中継シリーズはまだしもセンター対策用の実況中継シリーズは新鮮さが命です。変化する傾向についていけなければ○○試験対策と銘打つ意味がないからです。そのような状況の中、2012年に改訂された『飯塚センター漢文講義の実況中継』が発売されました。もう一度言います。○○試験対策本は鮮度が重要です。最新のセンター対策、ぜひ手に取ってみてください。



★ 『飯塚センター漢文講義の実況中継』 飯塚敏夫著 語学春秋社

































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【漢文】東大をはじめとする難関国公立大2次試験の漢文対策【記述問題対策】

 最近では入試問題に漢文を恒常的に出す大学は減ってきました。そのせいもあってか漢文の参考書は次々と絶版になっています。現在残っている参考書でもセンター漢文対策に限定したものや、基本的な返り点の付け方や句法の説明に終始したものがほとんどです。基礎的な参考書は当然必要ですが、それをやり終えて2次試験対策をやろうと思ったときに適当な参考書がないのが現状でした。基礎が身につけばあとは過去問演習をすればよいといわれていますが、句法といった基礎だけでは文章題を解くときに必須な対句等の文章同士の関係や漢文特有の文章展開パターン、当時の人々の考え方といったマクロの視点が足りません。そうした視点を養う、国立2次漢文記述対策用の参考書を紹介します。





★ 『得点奪取漢文―記述対策 (河合塾SERIES)』 天野成之 三森一彦 吉野大作著 河合出版




採点ポイントが細かく示されており、どこをどう書けば点になるのかがはっきりわかります。解答の書き方の細部を学ぶ本です。





★ 『難関大突破 究める漢文』 片桐功雄著 中経出版




漢文の文章題の枠組みのパターンごとに、どう読んでいけばいいのか解説してある。解説は細かすぎることなくそれでいて疑問にはしっかりと答えてくれる。解答の書き方の大枠・方向性を身につけるのによい一冊。2次試験の現状に最も合ったものだと言える。








このどちらか、または両方をしっかりとこなせればあとは過去問に挑戦してみるのがよいでしょう。東大限定ですが古典の過去問集で詳しくておススメなのはこちら










【現代文】読めるはずなのに大学受験レベル(特に東大)の記述答案が書けない人へ【背景知識と記述問題へのアプローチ】

 いままで現代文はフィーリングで何とかなっていたが、大学受験レベルになると、急に得点できなくなってしまった…なんて人はいませんか。高校の定期試験などで苦労しなかった人ほど、何をしていいかわからず途方に暮れてしまっているのではないでしょうか。この記事では現代文の基本的な読み方はわかっているつもりだが、なぜか記述問題で点が取れない人へブレイクスルーになりうる本を紹介します。予備校講師が書いたテクニック集に懐疑的な人のための、王道の方法論です。
 なお、今回紹介する本は参考書の形態をとっていませんが、一流大学の現代文を解くのであれば効果抜群です。一般的な参考書に不信感を抱いている方や、一般的な参考書をやったのに実力が伸びない方はぜひ手に取ってみてください。



① 背景知識が足りない、ならこれ
  読めない原因が背景知識にある場合があります。今まで何となく意味はわかっていたが、説明しろと言われたら言葉に詰まってしまう概念や論理展開のキーワードに心当たりはありませんか。特に二律背反や逆説といった論理展開のキーワードは巷によくある現代文の用語集のようなものではあまり納得のいく説明が得られない場合が多いです。この本はそのような用語集とは違い、実際の入試問題を解きながら説明しています。新書の形態をとっていながら極めて参考書に近いものなのです。必ず鉛筆をもって書き込みながら読み進めていってください。
 知らないことは恥ずかしいことではありません。むしろ、知識だけの問題であったことを喜ぶべきです。時間のかかる問題演習ではなく、正しく理解するだけであなたの実力はグンと伸びるのですから。


★ 『教養としての大学受験国語(ちくま新書)』 石原千秋著 筑摩書房










② 記述問題へのアプローチがわからない、ならこれ
 もちろん、正しく読解するということが現代文攻略の大前提ですが、そのうえで問題に対するアプローチ(つまり解き方)を学んでおくことも悪いことではありません。読解と解法、この2つがうまくかみ合えばもう怖いものなし。現代文で他の受験生に差をつけられることはなくなるでしょう。
 国公立大だけでなくセンター試験や私大の対策も合わせて行いたい人は『秘伝 大学受験の国語力』、東大の過去問が多く取り上げられているものを選ぶなら『東大入試に学ぶロジカルライティング』がいいでしょう。


★ 『秘伝 大学受験の国語力(新潮選書)』 石原千秋著 新潮社






★ 『東大入試に学ぶロジカルライティング(ちくま新書)』 吉岡友治著 筑摩書房













































【漢文】1か月でセンター漢文を攻略する【一発大逆転】

 センター試験まであと1カ月と少しですね。順調に対策は進んでいるでしょうか。全教科全科目心配ない、という人はほとんどいないでしょう。特にセンターでしか使わない科目はどうしても対策が遅れがちです。今回は「センター漢文」を短期間で攻略するための参考書を紹介します。

 一般に漢文の学習は次のステップで行います。
① 返り点を読めるようになる
② 句形・単語を覚える
③ 問題演習を通して文章同士のつながり(対比構造など)をつかめるようにする

①、②に関しては内容もよく値段も安い(なんと200円とちょっと!!)、日栄社の本がおススメです。

新・漢文の基本ノート』 日栄社





これが終わったらセンター形式の設問に特化した参考書をこなしましょう。最もおススメなのはこちらです。

センター漢文出題パターン攻略 (河合塾シリーズ)』 河合出版  片桐功雄 著




問題形式ごとにどう考えればいいのか書いてあるので使いやすいです。必ず自分で例題を解きながら解説を読んでいきましょう。このあとは過去問(予想問題ではだめです)をガンガン解く。それで一応は何とかなるはずです。それでは健闘を祈っています。















大学受験の【漢字】対策

 久しぶりの更新です。みなさん、夏は有意義に過ごせましたか。国立志望の人に限った話になってしまいますが、夏休みと同じくらいまとまった勉強時間がとれる時期があと1度あります。それはセンター試験終了から2次試験までの間です。これがどういう意味をもつかについては後日記事にします。

 さて、今回のテーマは「漢字」です。大学受験において漢字は現代文の一部として出題されます。古文においても漢字の読みが問われることがあります(例:宿直=「とのゐ」)が、これは古文単語の一部とみなし、別の機会に取り上げることにします。



① 漢字対策は本当に必要?
  漢字問題の配点は極めて小さいです。確かに極端に難しい漢字を出題する大学はほとんどありませんから、大学側も点数を与えるために出題しているのでしょう。しかし、この事実を取り上げて漢字に時間を割いて勉強しろという人もいますが、それは間違いです。漢字問題をすべて落としたところでたかが数点です。入試では1点の差で合否が決まるのは事実ですが、漢字問題の得点もままならない人が、漢字問題以外の問いに完璧に答えられるとは思いません。まずは配点の大きい文章の内容理解を問う記号・記述問題の対策が最優先事項でしょう。



② 効率的な対策(受験学年)
  高3生や浪人生にとっては2学期から漢字対策を始めようとしても、漢字問題集をやるほどのまとまった時間はとれないと思います。わたしも、漢字に費やしている時間があったら英単語を1つでも多く覚えたほうがいいとアドバイスしています。そのかわり、現代文の問題演習のなかで出会う漢字の書き取りや読み問題は真剣に取り組みましょう。その際、間違えたものだけで十分ですから、ノートに書き抜いておいて模試の前などに確認しましょう。それだけでもずいぶん違うはずです。



③ 資格取得を学習のモチベーション&到達度をはかる物差しに!(高1・2)
  高校1年・2年のみなさんは受験学年の人に比べればまだ時間的余裕があります。したがって漢字に時間を割くことは十分可能ですが、逆にこの時間的余裕が曲者でもあります。だらだらと漢字の勉強を続けていたところでいつまでたっても終わりませんし、一体どこまで漢字を習得すれば終わりなのかという問題もでてくるわけです。そこで、活用したいのが資格試験です。漢字に関する資格で一番有名なのは、日本漢字能力検定協会が主催する日本漢字能力検定、通称「漢検」です。一時期まではよくマスメディアにも頻繁に登場し、ご当地検定などの検定ブームの先駆けのような存在でしたが、漢検協会事件により没落、今では中学生・高校生・漢字オタクくらいにしか縁がないものになってしまいましたが、学校で習う漢字の習得度合いをはかるテストとしては規模・実施頻度ともに使いやすいものだといえるでしょう。
  資格試験を日々の勉強に取り入れるメリットとしては、A:時期を区切って勉強できるため、モチベーションが維持しやすいこと、そしてB:資格を学習の到達度をはかる指針として活用できること、の2つが挙げられます。つまり、資格試験まで集中して勉強し、資格を取得したらとりあえずその勉強はいったん終了する。そういう考え方のほうがだらだらと勉強するより、体力的にも精神的にも負担が軽いということです。
  では具体的な活用法をお話しましょう。実施日程、詳細な試験範囲、申込方法などは日本漢字能力検定協会のサイトをご覧ください。
  受験級について。高校生のみなさんであれば漢字の苦手な人は3級から、そこそこできるなという人は準2級からはじめてください。そして最終的に2級か、準2級あたりまで取得できればこの先困ることはまずありません。自分の現状に合わせて決めてください。お金の話になってしまいますが、準2級~7級の検定料が1,800円なのに対し、2級はその倍近い3,500円です。この値段設定はちょっと納得できないので、本当は高校卒業レベルは2級なのですが、準2級まででやめておくというのもアリでしょう。
  対策について。みなさんにとって漢字は母国語です。外国語ならいざ知らず、母国語の漢字はただひたすら練習あるのみです。よって、以下に挙げる問題集を1冊だけ買ってとにかく紙に書いて練習してください。過去問集も買う必要ありません。自分の好きな音楽を聴きながらでもかまいませんから、とにかく毎日わずかな時間をみつけてやってください。毎日机に座る習慣がないという人が手始めにやってみるのにも漢字はぴったりなのかもしれません。


漢字検定2級頻出度順問題集』 資格試験対策研究会
漢字検定準2級頻出度順問題集
漢字検定3級頻出度順問題集





この問題集が一番使いやすいです。この問題集のウリは配列が出題頻度順になっていることです。難易度A、B、Cの3つにわかれており、難易度Aを完璧にすればだいたい受かります。時間的余裕があって安心感を得たい人は難易度B、Cまでやるとよいでしょう。


また、ニンテンドーDSで勉強したい人はこちらをどうぞ。以下のソフトは複数の級に対応しているので、2つ以上の級を受験しようと思っている人はこちらの方が得かもしれません。

『財団法人日本漢字能力検定協会公認 漢検DS3デラックス』 ロケットカンパニー
『財団法人日本漢字能力検定協会協力 漢検DSトレーニング』 アイイーインスティテュート






④ センター漢字対策
  センター試験の漢字問題は少々特殊です。文章中の傍線部のカタカナと同じ漢字を用いるものを選択肢の中から選ぶ形式です。これを苦手とする人は多いですが、単なる不慣れが原因である場合がほとんどです。対策としては、時間のない人はセンターの過去問を漢字だけまとめて解いてみてください。その際、多少時間がかかってもいいので傍線部と選択肢のすべてのカタカナを漢字に直して実際に書いてみることがポイントです。時間がある人は漢字検定の「同音・同訓異字」の大問を解いてみてください。これをやればダミーの選択肢がすぐ切れるようになります。



☆ いかがだったでしょうか。大学入試漢字対策のポイントは時間をかけないことです。高1・2の間に漢検をとっておけば、受験学年になってからあわてなくて済みます。高校に入ったらすぐに受験モードになれとはいいませんが、漢検のような資格試験を使って少しでも勉強しておくとライバルに一歩差をつけることができるでしょう。

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