最近、予備校の模試受験料に差がみられるようになってきました。ためしに、受験者数が多く各予備校でレベルや内容にほぼ違いが見られない「センター模試」を題材として、4大予備校の料金比較をしてみたいと思います。
模試にかかる費用は
基本の受験料、ICプレーヤーのレンタル料、成績表の返却料、割引の4つで構成されます。予備校によって合計額で示していたり、項目別に分けて示していたりするので、今回はそうした費用を全て合計した値を比べました。また、割引に関しては
塾生・校内生割引や高校の団体受験割引は一切考慮していません。あくまで一般料金での比較です。ICプレーヤーとは英語リスニングの試験で使用する個別音源機器のことです。本番のセンター試験では全員がこれを使用します。
【2014年度センター模試受験料の比較】
模 試 名 | 基本受験料 | ICプレーヤー レンタル料 | 成績資料 返送料 | 割引等 ※(2) | 合 計 額 |
河合塾 「全統マーク模試」 | 6,290 | 0 | 0 | 0 | 6,290 |
駿台 「駿台・ベネッセマーク模試」 | 5,000 | 1,100 | 500 | △300 | 6,300 |
代々木ゼミナール 「全国センター模試」 | 5,200 | 0 | 0 | 0 | 5,200 |
東進 「センター試験本番レベル模試」 | 4,000 | ※(1) | 0 | △800 | 3,200 |
※(1) 東進のセンター模試は会場の一斉放送のみでICプレーヤーを使用する方式はありません。要はラジカセか、みなさんの高校の教室にあるようなスピーカーを使った方式ということです。※(2) 駿台の割引はウェブ上で無料会員登録をしてから申し込むと適用されます。東進の割引は窓口で申し込むと適用されます。値段は、
駿台>河合>代ゼミ>東進でした。
こうして比べてみると、
一番安い東進と一番高い駿台との間では2倍近い差があることがわかります。年間通して複数回受験することを考えるとこの差はかなり大きいと言えそうです。
ただ、東進の模試ではICプレーヤーの操作を練習することはできません。最も割安に本番通りの練習をしたい場合には代ゼミの模試に軍配が上がりそうです。
では、河合や駿台の模試を受けるメリットは全くないのでしょうか。そんなことはありません。河合や駿台は模試受験者数が他の予備校に比べて桁違いに多く、東大合格者数で上位に食い込むような進学校が数多く団体受験しています。ハイレベル層と同じ模試を受けることで現在の自分の実力を知る手掛かりにはなるでしょう。
結局、自分は何のために模試を受けるのか?という観点から、どの予備校の模試を受けるのか選択することが重要です。
「とにかくセンター型問題の演習量を稼ぎたい」という人は、
東進。
「緊張せず本番を迎えられるよう、リアルな予行演習を安価に行いたい」という人は、
代ゼミ。
「ハイレベル層と競い合いたい」という人は、
河合や駿台。
自分の求めるものが得られる模試を選択するようにしましょう。
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