ボキャブラリーは多ければ多いほどいい。しかし、限られた時間の中でどうしてもカバーできない単語が出てきてしまうし、大学受験を終えた後、みなさんが接していくであろう文章はわからない単語をいちいち何の考えもなしに辞書を引いていたら時間がいくらあっても足りません。そこで、未知の単語を推測するということが必要になってきます。そこで今回紹介するのがこの本です。
『単語知らずのための英文読解法―英文速読への未知単語推測法』 国生浩久 著 学研教育出版
この本では、未知の単語を語根、文構造、文脈の3つの面から推測する方法を体系的にまとめたものです。センター英語の第3問にでてくる意味類推の問題の対策法も言及しています。センター試験に関しては解き方(テクニック)を学ぶことで一定程度解答時間を短縮することができますが、他の大問に比べ第3問は短縮できる時間が最も多いです。直前期に対策することで最も効果をあげることのできる部分だといえるでしょう。
また、単語を語根に分解して意味を考えるというやりかたも紹介しています。これはどちらかといえば日常学習で役に立つものですが、それが類書に比べコンパクトにまとめられています。さらにお値段の方も非常にコンパクト。1,000円を切っています。コストパフォーマンスのよい1冊といえそうです。ぜひ一度手に取ってみてください。