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大学受験TIPs

大学受験に関する役立ち情報・勉強方針・おススメ参考書等を紹介していきます。  受験に関する相談も受け付けています。このブログの左列下方のメールフォームより送信してください。

   

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大学受験の【漢字】対策

 久しぶりの更新です。みなさん、夏は有意義に過ごせましたか。国立志望の人に限った話になってしまいますが、夏休みと同じくらいまとまった勉強時間がとれる時期があと1度あります。それはセンター試験終了から2次試験までの間です。これがどういう意味をもつかについては後日記事にします。

 さて、今回のテーマは「漢字」です。大学受験において漢字は現代文の一部として出題されます。古文においても漢字の読みが問われることがあります(例:宿直=「とのゐ」)が、これは古文単語の一部とみなし、別の機会に取り上げることにします。



① 漢字対策は本当に必要?
  漢字問題の配点は極めて小さいです。確かに極端に難しい漢字を出題する大学はほとんどありませんから、大学側も点数を与えるために出題しているのでしょう。しかし、この事実を取り上げて漢字に時間を割いて勉強しろという人もいますが、それは間違いです。漢字問題をすべて落としたところでたかが数点です。入試では1点の差で合否が決まるのは事実ですが、漢字問題の得点もままならない人が、漢字問題以外の問いに完璧に答えられるとは思いません。まずは配点の大きい文章の内容理解を問う記号・記述問題の対策が最優先事項でしょう。



② 効率的な対策(受験学年)
  高3生や浪人生にとっては2学期から漢字対策を始めようとしても、漢字問題集をやるほどのまとまった時間はとれないと思います。わたしも、漢字に費やしている時間があったら英単語を1つでも多く覚えたほうがいいとアドバイスしています。そのかわり、現代文の問題演習のなかで出会う漢字の書き取りや読み問題は真剣に取り組みましょう。その際、間違えたものだけで十分ですから、ノートに書き抜いておいて模試の前などに確認しましょう。それだけでもずいぶん違うはずです。



③ 資格取得を学習のモチベーション&到達度をはかる物差しに!(高1・2)
  高校1年・2年のみなさんは受験学年の人に比べればまだ時間的余裕があります。したがって漢字に時間を割くことは十分可能ですが、逆にこの時間的余裕が曲者でもあります。だらだらと漢字の勉強を続けていたところでいつまでたっても終わりませんし、一体どこまで漢字を習得すれば終わりなのかという問題もでてくるわけです。そこで、活用したいのが資格試験です。漢字に関する資格で一番有名なのは、日本漢字能力検定協会が主催する日本漢字能力検定、通称「漢検」です。一時期まではよくマスメディアにも頻繁に登場し、ご当地検定などの検定ブームの先駆けのような存在でしたが、漢検協会事件により没落、今では中学生・高校生・漢字オタクくらいにしか縁がないものになってしまいましたが、学校で習う漢字の習得度合いをはかるテストとしては規模・実施頻度ともに使いやすいものだといえるでしょう。
  資格試験を日々の勉強に取り入れるメリットとしては、A:時期を区切って勉強できるため、モチベーションが維持しやすいこと、そしてB:資格を学習の到達度をはかる指針として活用できること、の2つが挙げられます。つまり、資格試験まで集中して勉強し、資格を取得したらとりあえずその勉強はいったん終了する。そういう考え方のほうがだらだらと勉強するより、体力的にも精神的にも負担が軽いということです。
  では具体的な活用法をお話しましょう。実施日程、詳細な試験範囲、申込方法などは日本漢字能力検定協会のサイトをご覧ください。
  受験級について。高校生のみなさんであれば漢字の苦手な人は3級から、そこそこできるなという人は準2級からはじめてください。そして最終的に2級か、準2級あたりまで取得できればこの先困ることはまずありません。自分の現状に合わせて決めてください。お金の話になってしまいますが、準2級~7級の検定料が1,800円なのに対し、2級はその倍近い3,500円です。この値段設定はちょっと納得できないので、本当は高校卒業レベルは2級なのですが、準2級まででやめておくというのもアリでしょう。
  対策について。みなさんにとって漢字は母国語です。外国語ならいざ知らず、母国語の漢字はただひたすら練習あるのみです。よって、以下に挙げる問題集を1冊だけ買ってとにかく紙に書いて練習してください。過去問集も買う必要ありません。自分の好きな音楽を聴きながらでもかまいませんから、とにかく毎日わずかな時間をみつけてやってください。毎日机に座る習慣がないという人が手始めにやってみるのにも漢字はぴったりなのかもしれません。


漢字検定2級頻出度順問題集』 資格試験対策研究会
漢字検定準2級頻出度順問題集
漢字検定3級頻出度順問題集





この問題集が一番使いやすいです。この問題集のウリは配列が出題頻度順になっていることです。難易度A、B、Cの3つにわかれており、難易度Aを完璧にすればだいたい受かります。時間的余裕があって安心感を得たい人は難易度B、Cまでやるとよいでしょう。


また、ニンテンドーDSで勉強したい人はこちらをどうぞ。以下のソフトは複数の級に対応しているので、2つ以上の級を受験しようと思っている人はこちらの方が得かもしれません。

『財団法人日本漢字能力検定協会公認 漢検DS3デラックス』 ロケットカンパニー
『財団法人日本漢字能力検定協会協力 漢検DSトレーニング』 アイイーインスティテュート






④ センター漢字対策
  センター試験の漢字問題は少々特殊です。文章中の傍線部のカタカナと同じ漢字を用いるものを選択肢の中から選ぶ形式です。これを苦手とする人は多いですが、単なる不慣れが原因である場合がほとんどです。対策としては、時間のない人はセンターの過去問を漢字だけまとめて解いてみてください。その際、多少時間がかかってもいいので傍線部と選択肢のすべてのカタカナを漢字に直して実際に書いてみることがポイントです。時間がある人は漢字検定の「同音・同訓異字」の大問を解いてみてください。これをやればダミーの選択肢がすぐ切れるようになります。



☆ いかがだったでしょうか。大学入試漢字対策のポイントは時間をかけないことです。高1・2の間に漢検をとっておけば、受験学年になってからあわてなくて済みます。高校に入ったらすぐに受験モードになれとはいいませんが、漢検のような資格試験を使って少しでも勉強しておくとライバルに一歩差をつけることができるでしょう。

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絶対にとってはいけない講座

 夏期講習をとって夏休みを有意義に使おうとおもっている方はたくさんいるでしょう。しかし、夏期講習会の講座の中には皆さんの貴重な時間を浪費させるだけのものも存在します。この記事ではパンフレットにかかれている甘い言葉に惑わされないように、アドバイスをしたいとおもいます。



① 「夏から取らないと間に合わない!」は嘘

 そういう講座に限って冬にも同じ内容の講座が設置されていたりするのです。「夏から勉強を始めないと間に合わない!」ならばいくらか説得力はありますが、講習を受けて満足して油断してしまうなら取らない方がマシです。最近ではこういった不安感をあおるような文句は使い古されてあまり見かけなくなりました。ただ、それでも懲りずに使っている講師がいるからこうして記事になっているわけです。また「夏から」ということは「冬も」という意味を暗黙のうちに含んでいるように感じられます。「冬期講習の完成編も取ってね!」ということなのでしょう。あさましいですね。



② 「良問を厳選!」は講師の都合

 「良問中の良問を厳選して徹底講義!」なんてよくある宣伝文句ですが、ここでいう良問とは「講師にとって解説するのに都合の題」ということです。また厳選というのは授業で扱う問題数が少ないことへの言い訳です。だいたい、「勉強するのに良い問題」が解きたければ問題集を一冊買えばいいのです。夏期講習のテキストよりたくさんの「勉強するのに良い問題」が安い値段で手に入ります。



③ 「テキストには付録が充実!」は甘え

 「付録には類題を多数収録!解説も充実!」って授業しないんですかとおもってしまいます。そんなに充実した付録なら問題集にして出版すればいいじゃないですか。なぜしないんですか。講師が受け持つ生徒にだけいい思いをさせてあげようとしているからでしょうか。違いますね。市販の問題集に比べれば粗悪品だからです。粗悪な問題集を15,000円で売りつけるなんて詐欺師も真っ青です。



◆ 皆さんどうでしょうか。すでに講習を申し込んでしまった人はこのような講座が混じっていないか確認してみてください。もし混じっていたらすぐに別の講座に振り替えるか、キャンセルするほうが賢明です。さて、最後に夏期講習で取ってはいけないジャンルを2つ紹介しましょう。このジャンルに属する講座は上記のような特徴がなくても危険です。そのジャンルとは《単語(英語)》と《文化史(世界史・日本史)》です。




☆ 《単語(英語)》と《文化史(世界史・日本史)》の講座は絶対に取ってはいけない!

 どちらの講座にも共通していえることは「暗記しないとどうにもならない」分野だということです。この種の講座を取った人、あなたはその講座に一体何を期待しているのですか。その講座にさえ出れば魔法のように頭に入ってくるとおもってませんか。残念ながらそんな都合の良いことはありません。これらの分野は地道な努力が必要なのです。仮に講座をうけたあとに頑張って勉強して身につけることができたとしても、それはあなたが頑張ったからであって講習のおかげではありません。講習がきっかけになったことは確かかもしれませんが、あなたはそのきっかけに15,000円払うのですか。


・ 《単語(英語)》

  これが古文単語だったら大多数の人がばかばかしいとおもうでしょう。しかしこれが英単語となるとなにか秘訣があるのではないかとおもってしまう人がいるので不思議です。膨大な量の暗記から逃げたい気持ちもわかりますが、覚えなければいつまでたっても前には進めません。また、宣伝文句でよくみかける《「語根」をつかった覚え方》を知りたい人はこの単語帳をお勧めします。

『つむぐ英単語―部品で覚える入試重要2300語 (河合塾SERIES)』(通称:つむ単)


《「語根」を使った覚え方》自体は非常に有効な方法なので試してみるといいです。語根に関する本は大学入試を超えたものが多いのですが、『つむ単』は大学入試用に編まれた本であるので、受験生には使いやすいはずです。




・ 《文化史(世界史・日本史)》

  まず、実際の入試に出題される割合は大学にもよりますがそれほど高くありません。覚えにくい分野である一方で、出題割合が比較的低い分野でもあるわけです。こういった分野は実際に問題を解きながら覚えていくというやり方が効率的です。とりあえず問題で聞かれたところを覚えるという作業を繰り返して精度を高めていくわけです。薄い問題集で大丈夫ですから、1周解いてみてください。1冊問題集を紹介しておきましょう。

『分野別世界史問題集 (5)』山川出版社


たとえ講義を取っても、覚える作業は自分でしなくてはなりません。ならば講義を聞いている時間を覚える作業にまわした方が効率的だと思いませんか。


おわりに
 大事なのは講習の授業時間中にどれだけのものを得られるのかということです。プリントや付録をもらいに夏期講習にいくのではお金の無駄です。夏期講習を受けるなと言っているわけではありません。せっかく高いお金を出して受けに行くのだから、有意義な講座に真剣に臨んでほしいのです。皆さんが賢明な選択をし、授業時間を大事に受講すれば必ず秋以降の伸びにつながってくるはずです。

【2012年入試】早稲田大学【各学部】

 過去問集の紹介です。各カテゴリに分類される過去問集の特徴を記しておきますので、自分の目的に合ったものをみつけてください。



・ センター試験 … センター試験の過去問集です。毎年刊行されます。

・ 
大学別(全教科) … 大学ごとに受験に必要な全教科の過去問が1冊に収録されています。場合によっては上下巻構成となることもあります。毎年刊行されます。

・ 
大学別(単科) … 大学ごとに、受験に必要な科目のうち1科目のみに絞って過去問を収録しています。上記大学別(全教科)のものよりも値段が安かったり、解説が充実していたり、収録年数が多かったりします。毎年刊行されるものとされないものがあります。

・ 
年度別(単科) … その年度に行われた入試問題を大学を問わず集めたものです。量が膨大になってしまうので、複数科目を集めたものはありません。毎年刊行されます。



早稲田大学(政治経済学部) (2012年版 大学入試シリーズ) 』 教学社



 収録年度が学部によって微妙に違うので注意。詳細は教学社のウェブページで。青本はまだAmazonでは購入できないようです。入荷し次第記事に追加します。以下早稲田大学各学部の赤本を紹介します。


『早稲田大学(商学部) (2012年版 大学入試シリーズ)』




『早稲田大学(法学部) (2012年版 大学入試シリーズ)』




『早稲田大学(文学部) (2012年版 大学入試シリーズ)』




『早稲田大学(文化構想学部) (2012年版 大学入試シリーズ)』




『早稲田大学(社会科学部) (2012年版 大学入試シリーズ)』




『早稲田大学(国際教養学部) (2012年版 大学入試シリーズ)』




『早稲田大学(教育学部〈文科系〉) (2012年版 大学入試シリーズ)』




『早稲田大学(教育学部〈理科系〉) (2012年版 大学入試シリーズ)』





『早稲田大学(基幹理工学部・創造理工学部・先進理工学部) (2012年版 大学入試シリーズ)』




『早稲田大学(スポーツ科学部) (2012年版 大学入試シリーズ)』




『早稲田大学(人間科学部) (2012年版 大学入試シリーズ)』









【2012年入試】慶応大学【各学部】

 過去問集の紹介です。各カテゴリに分類される過去問集の特徴を記しておきますので、自分の目的に合ったものをみつけてください。



・ センター試験 … センター試験の過去問集です。毎年刊行されます。

・ 
大学別(全教科) … 大学ごとに受験に必要な全教科の過去問が1冊に収録されています。場合によっては上下巻構成となることもあります。毎年刊行されます。

・ 
大学別(単科) … 大学ごとに、受験に必要な科目のうち1科目のみに絞って過去問を収録しています。上記大学別(全教科)のものよりも値段が安かったり、解説が充実していたり、収録年数が多かったりします。毎年刊行されるものとされないものがあります。

・ 
年度別(単科) … その年度に行われた入試問題を大学を問わず集めたものです。量が膨大になってしまうので、複数科目を集めたものはありません。毎年刊行されます。



慶應義塾大学(法学部) (2012年版 大学入試シリーズ) 』 教学社



 収録年度が学部によって微妙に違うので注意。詳細は教学社のウェブページで。青本はまだAmazonでは購入できないようです。入荷し次第記事に追加します。以下慶応大学各学部の赤本を紹介します。


『慶應義塾大学(経済学部) (2012年版 大学入試シリーズ)』




『慶應義塾大学(商学部) (2012年版 大学入試シリーズ)』




『慶應義塾大学(文学部) (2012年版 大学入試シリーズ)』




『慶應義塾大学(理工学部) (2012年版 大学入試シリーズ)』




『慶應義塾大学(薬学部) (2012年版 大学入試シリーズ)』




『慶應義塾大学(医学部) (2012年版 大学入試シリーズ) 』




『慶應義塾大学(看護医療学部) (2012年版 大学入試シリーズ)』




『慶應義塾大学(総合政策学部) (2012年版 大学入試シリーズ)』





『慶應義塾大学(環境情報学部) (2012年版 大学入試シリーズ)』

















『センター倫理、政治・経済』の追加情報!!

『センター倫理、政治・経済』に関する情報を過去の記事に追記しました。ぜひ、ご一読を。
こちらからどうぞ:
センター試験の《社会》、どれを選ぶ?

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